水産部門の売り場において、陳列でしていけない・避けたほうがいいことを挙げます。
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- 販売期間を過ぎた商品を陳列する
- 異常のある商品※1 を出したままにする
- 山積み陳列
- 要冷品の常温陳列
- 冷凍・冷蔵庫の冷気吸入口を塞ぐ
- フェースの取りすぎ
- 品種が多すぎる
- コーナー仕切りや側板のすぐ隣には幅の狭い商品や1フェースの商品は陳列しない
※1:異常のある商品→ドリップがでている、ラップの破れ・はずれ、異物混入、変色等見た目でおかしいと思う商品…など
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販売期間を過ぎた商品を陳列する
異常のある商品を出したままにする
販売期間を過ぎた商品を陳列したままにするのが駄目なのは当たり前ですね(笑)。同じように、異常のある商品も陳列したままにするのはやめましょう。変色している等見た目の悪くなった商品があれば、他の商品まで鮮度が悪く見えますのですぐ下げましょう。変色だけでものに問題がなければ、タレ付けにして出すとか、とにかくそのままではいけません。ドリップが出ていたり、ラップの破れや外れも気が付いたらすぐに直すor下げましょう。
山積み陳列は駄目
水産部門の要冷品にいえることですが、山積み陳列は駄目です。陳列の積み上げ段数は2段までにしましょう。積みすぎは売り場の見た目が悪くなりますし、商品も悪くなります(冷えが悪い、変色する、潰れる等)。また、2段に積むのは最下段と平ケースのみでいいでしょう。(1日の売り上げが40万程度までの店では、多段ケースの最下段と平台のみ2段積みでよいといわれています)
「少量在庫ボリューム陳列」を目指しましょう。売り場在庫をできるだけ減らし、少ない量でしかもボリューム感や迫力を出す方法ですが、方法としては、商品を隙間なく並べ、全体としてのボリューム感を出します。
要冷品の常温陳列
冷凍・冷蔵庫の冷気吸入口を塞ぐ
要冷品の常温陳列は言うまでもなく、やってはいけないことです。定められた保存方法を守りましょう。
意外とやってしまいがちなのが、冷凍・冷蔵庫の冷気出口吸入口を塞いでしまう陳列です。
低温ショーケースの(Lord Line/「これから上に製品を入れるな」という線)より上に商品を積んだり、冷気の流れを妨げる場所へのポップ等の設置はしてはいけません。Lord Lineより上に陳列した商品は冷えないだけでなく、噴き出している冷気を妨げてしまうことにより、ショーケース内の温度が上昇してしまうからです。
フェースの取りすぎ
フェースを広く取りすぎるのが必ずしも悪いとは思いませんし、時と場合によっては必要となることもあるかもしれません。
ただし、鮮魚売り場で人がぱっと見たときに視野に入るのは120㎝までといわれていますので、1アイテムのフェースはそれ以下にするべきでしょう。水産部門でもっともよく使われるトレーは横幅約20㎝のものなので、6フェース以下ということになりますね。それ以上フェースをとっても迫力を出す効果が薄く、また他のアイテムを陳列する場所もつぶしてしまうことになりますのでもったいないですね。
品種が多すぎる
陳列されている品種が多いほど、売り場が賑やかになると思います。しかし、売り場の許容範囲を超えた品種を陳列するのはやめたほうがいいでしょう。例えば、陳列を計画していた商品以外に、急に「送り込み商品」が入ってきたという場合にも、無理やり全てを出してしまうと、1アイテム当たりの売り場が狭くなることになり、全品が少しづつ残ってしまうことになりかねないからです。そういった場合、より「売れる」と見込める商品から陳列し、それを売り切った後に、残した商品を売り場に陳列するほうが売り上げもあがります。もちろん、消費期限やものの状態を考えて残す商品を判断しなければならないこともありますが。
コーナー仕切りや側板のすぐ隣には幅の狭い商品や1フェースの商品は陳列しない
ショーケースの端や、コーナー仕切りのすぐ隣には1フェース陳列は避けましょう(特に幅の狭い商品の1フェース陳列は最悪です)。目だたないため、商品が死んでしまう可能性があるからです。ほかの2フェース以上の商品と陳列場所を入れ替えることにより、どちらも見やすくなり売り上げも上がります。
以上、他にもまだまだあるかと思いますが、水産部門の売り場の陳列でしてはいけないことを挙げました。